県指定
能面(6面)
大宮地域下町にある甲(かぶと)神社の社宝。部垂城主 部垂義元(へたれ よしもと)の奉納と伝えられています。
能面は、翁(おきな 白色面)、三番叟(さんばそう 黒色面)、尉(じょう)、女面2面、鬼神の6面あり、いずれも能面の系統に属しますが、老人を表わす翁や三番叟面の歯が整然と刻してあること(完成後の翁面は老齢のため前歯がなくなった表現にする)、尉面に頭部の植毛痕や耳がないことなど、能面が完成する直前の室町時代後期以前の古い形式を伝えていると考えられます。
(参考/後藤淑「資料紹介 茨城県大宮町甲神社所蔵面」『民俗芸能研究30』平成12年)