指定種別 | 種別細別 | 指定名称 | 所在地域(旧町村) | 所在地区 |
茨城県 指定 |
建造物 |
鷲子山上神社本殿(附棟札 2枚)・随神門(附棟札1枚) |
美和 | 鷲子 |
栃木県 指定 |
建造物 |
鷲子山上神社本殿 (附棟札2枚) |
那須郡那珂川町 (那須郡馬頭町) |
大那地 |
【本殿】
現在の本殿は、天明8年(1788)の造営。三間社流造銅板葺であり、江戸中期の重厚な構造を残しています。日光東照宮を手がけた宮大工たちがノミをふるったと伝えられる本殿の軒や柱には、バクや竜、獅子とといった想像上の動物の彫刻のほか松竹梅、牡丹の彫りもので装飾されています。
大工棟梁は下野国千本田野辺村(栃木県芳賀郡市貝町)の益渕武衛門と町井藤衛門、彫刻棟梁が同村の石原藤助です。
建立後、文久2年(1862)に屋根が銅版葺に葺き替えられたとみられます。
本殿に付随して指定された棟札は、天文21年(1552)銘と元亀2年(1571)銘の2枚です。
【随神門】
随神門は三間一戸の楼門で入母屋造。屋根は木羽葺でしたが、現在は銅板葺です。もとは仁王門として木彫の仁王像を楼門の左右に安置していましたが、明治の神仏分離の折、裏面に安置していた随神を表に出し、仁王像が裏側に安置されました。
大工棟梁は下野国千本田野辺村の町井六左衛門と町井新之丞。付随して指定された棟札は、再建を示す文化12年(1815)銘のものです。
(参考/『茨城の文化財 第29集』)