指定種別 | 種別細別 | 指定名称 | 所在地域(旧町村) | 所在地区 |
茨城県 指定 |
天然記念物 | 三浦杉(2株) | 美和 | 小田野 |
美和地域小田野に鎮座する吉田八幡神社境内の、石段両側に真っ直ぐにそびえる、2本の大杉です。幹の周囲はおよそ10m、樹高54m、樹齢は800年以上といわれています。
伝説によれば、久寿2年(1155)、相模国(神奈川県)の三浦大介義明(みうらのおおすけよしあき)が、九尾の狐退治の命を受けて下野国(栃木県)那須野ケ原に赴く途中、この神社に参拝し、「首尾よく退治できた暁には、この杉天にそびえよ」と祈願したと伝えられています。
三浦大介が退治した九尾の狐は、その後石となり毒気を吐き続けたと言われ、那須の殺生石として有名です。この杉は、かつて「鎌倉杉」と呼ばれていたようですが、水戸藩2代藩主徳川光圀が三浦大介の狐退治とこの大杉のいわれを聞いて「三浦杉」と改称したと伝えられています。
(広報 常陸大宮「ふるさと見て歩き 9」平成18年1月)